COLUMN 物流コラム
ロールボックスパレット(カゴ台車)の開発の経緯と主な種類、点検方法について解説
ロールボックスパレット(カゴ台車)とは、荷物を載せたり、運んだりするときに使用するキャスター付きのカゴ車です。 L型やU型、ダブルゲート、観音扉など複数の種類があり、用途やニーズに合わせて選べます。ロールボックスパレット(カゴ台車)は定期的に点検し、安全に使えるよう配慮しましょう。
今回は、ロールボックスパレット(カゴ台車)の開発の経緯と主な種類、点検方法について解説します。
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目次
開発の経緯
ロールボックスパレット(カゴ台車)の歴史は古く、以前より物流業界で活用されてきました。スーパーなどの小売店では、商品の運搬のほとんどを手作業またはパレットで行うのが一般的でした。しかし手作業で運んだり、パレットを使ったりする方法はかなりの手間と時間がかかってしまいます。
そこで開発されたのが、ロールボックスパレット(カゴ台車)です。スーパーなどで用いられるショッピングカートが原型とされており、より荷物を積載、運搬しやすいように改良されました。ロールボックスパレット(カゴ台車)の誕生により物品の積載、運搬、保管の手間と時間がカットされ、物流業界における業務の効率化に大きく貢献しています。
ロールボックスパレット(カゴ台車)の種類
ロールボックスパレット(カゴ台車)は用途に応じてさまざまな種類があります。ここではロールボックスパレット(カゴ台車)の主な種類を4つご紹介します。
L型タイプ
底板を持ち上げ、左右どちらか一方(ほとんどが右側)のパネルを折り畳むことができるタイプです。収納したときにアルファベットの「L」の形になることから、L型と呼ばれています。 ロールボックスパレット(カゴ台車)の中でもスタンダードなタイプで、収納した状態でも自立できることから、未使用のときは重ねて保管しやすいところがメリットです。
U型タイプ
左右のパネルを折り畳むことができるタイプです。アルファベットの「U」の形のベース部分を差し込んで収納するタイプで、通称U型と呼ばれています。真っすぐそのまま収納できるところがメリットです。空台車時のトラックへの積み込みが直線でできる為、作業が楽に行えます。
ダブルゲート付き
上半分が開閉できるゲートが正面に付いているタイプです。一般的なロールボックスパレット(カゴ台車)は三面のみパネルに覆われていますが、正面のゲートを閉めていれば四面すべてをパネルで囲うことができるため、物品の荷崩れを防止できます。また、上半分のゲートを開けば荷物の積み込み、荷降ろし作業が容易になるでしょう。
観音扉付き
観音開きの扉が正面に付いているタイプです。ダブルゲート同様、扉を閉めていれば物品が崩れるのを防ぐことが可能です。上半分のみが開閉するダブルゲートに比べると、観音扉タイプは扉を左右に開くと前面がすべて開口するため、サイズのある荷物の積み込み、荷降ろし作業もしやすいでしょう。
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ロールボックスパレット(カゴ台車)の点検方法
ロールボックスパレット(カゴ台車)は頑丈なつくりになっていますが、長期間使っていると経年劣化が進みます。パーツが劣化していると使い勝手が悪くなったり、荷崩れを起こして思わぬ事故につながったりする可能性があります。
ロールボックスパレット(カゴ台車)は定期的に点検し、劣化や異常がないかこまめに確認することが大切です。ロールボックスパレット(カゴ台車)の主な点検方法は以下のとおりです。
- 本体フレーム・床板の曲がり、溶接の外れがないか等をチェック
- 本体をきちんと組み立てすることができるかをチェック
- キャスターのぐらつきをチェック
- キャスターのストッパーがきちんと機能しているかチェック
- キャスターのゴムの摩耗度をチェック
本体フレーム・床板の曲がり、溶接の外れ等がある場合、または本体をきちんと組み立てすることができない場合は、メーカーや業者に依頼して修理を行っていただくか、その台車の使用はお控えください。
キャスターがぐらついている場合、キャスターを留めているボルトが緩んでいる可能性があります。ボルトの種類に合った工具を使用し、キャスターがぐらつかなくなるまできちんとボルトを締めておきましょう。
キャスターのストッパーは物品を安全に保管するために必要不可欠なパーツです。ストッパーがきちんと機能していないと、何かの拍子にロールボックスパレット(カゴ台車)が動き出してしまい、荷物が崩れたり、人にぶつかってケガをしたりする原因になります。ストッパーの動きが悪い、きちんとロックされないなどの不具合が見つかったらパーツを交換しましょう。
あわせてキャスターのゴムがどのくらい摩耗しているかもチェックします。キャスターのゴムは消耗品のため、長期間使っているとゴムがすり減ってガタついたりしやすくなります。
劣化したキャスターをそのまま使っていると、ロールボックスパレット(カゴ台車)をスムーズに移動させることができず、余計な手間と時間がかかってしまうことでしょう。また、ゴムが片減りしている場合、ロールボックスパレット(カゴ台車)がまっすぐ動きづらくなり、予測不能な動きをして物や人にぶつかってしまう可能性があります。キャスターのゴムが摩耗していたら、キャスターごとパーツを交換した方がよいでしょう。
ロールボックスパレット(カゴ台車)はこまめに点検し、安全に使用しよう
ロールボックスパレット(カゴ台車)は 物流業界や小売店にとってなくてはならないアイテムですが、長期間使用していると経年劣化が進み、不具合や故障が起こるリスクが高くなるでしょう。単純に使い勝手が悪くなるというだけでなく、思わぬ事故につながる可能性もあるため、ロールボックスパレット(カゴ台車)はこまめに点検し、安全な状態で使用することを心掛けましょう。
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