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COLUMN 物流コラム

2024/11/06

マテハン機器とは?代表的な種類と用途、物流DXに役立つ理由を解説

マテハン機器とは、物流業務(マテハン)を効率化する機器のことです。積み込みからピッキングまで、それぞれの業務に対応した機器があり、導入によりスタッフの業務軽減や効率化が期待できます。最近では、AIやIoT技術を活用したマテハン機器も多く登場しており、物流DXを推進する上でも重要な存在となっています。

本記事ではマテハン機器とは何か、代表的な種類と用途、最近の物流DXの流れ、おすすめの機器を紹介します。

マテハン機器とは物流業務を効率化する機器の総称

マテハンとは、「マテリアルハンドリング」の略称で、物流で扱う“モノ”の移動に関する業務全般を指す言葉です。この荷役を効率化するための機器を総称して、マテハン機器と呼びます。

マテハン機器が対応する業務は、荷積みから出荷の準備まで多岐にわたります。導入により、効率的かつ迅速な作業を実現できる点がメリットです。また人の作業を減らせる分、ヒューマンエラーの削減にも役立ちます。

代表的なマテハン機器の種類を紹介

ここからは以下の物流業務別に、代表的なマテハン機器の種類を解説します。

  • 積み込み・積み降ろし
  • 運搬・搬送
  • 保管・格納
  • 仕分け・ピッキング

機器のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

積み込み・積み降ろし

製品などをパレットに整理しながら積み込む「積み込み」やその逆の「積み降ろし」では、以下のマテハン機器が活躍します。

フォークリフト前面に荷物を積載するフォークを備えた荷役運搬車両。フォークを上下できるため、重量があったり高所にあったりする荷物も問題なく運搬できる。
パレタイザ・
デパレタイザ
パレットへ荷物の自動積載・自動積み降ろしをする機械。
バンニング ・
デバンニングシステム
移動式のベルトコンベアをトラックとコンテナの間に接続し、荷物を詰め込んだり、取り出したりする作業を効率化できる機械。

運搬・搬送

倉庫内で所定の位置に荷物を運ぶ​「運搬・搬送」で使うマテハン機器は以下が代表的です。

カゴ台車側面がスチールなどでコの字型に覆われているカゴ付き台車。荷物を重ねて運搬できる。
無人搬送車(AGV・AMR)床に設置した磁気テープなどの上を無人で走行し、荷物を運搬する機械。最近ではAIを搭載し、プログラムにより荷物を運搬するAMRも登場している。

保管・格納

在庫などを一時的に倉庫に置いておく「保管」や「格納」作業では、以下のマテハン機器を使います。

パレット荷物を積む台。1台で荷役・輸送・保管に対応できる。
自動倉庫 コンピュータ管理された倉庫。クレーンなどがパレット類を自動で運送・保管・仕分けする。

仕分け・ピッキング

出荷先ごとに荷物を分ける「仕分け」や、出荷する製品を保管庫から集める「ピッキング」では、以下のマテハン機器を使います。

ソーター仕分けを自動化する機器。大型のベルトコンベアタイプの他、小型倉庫でも使えるロボットタイプもある。
デジタルピッキングシステム(DPS) 商品保管棚にデジタル表示器を付けて、表示器の指示に従い正確なピッキングができる機器。

マテハン機器を使った物流DX

物流DXとは物流業務のデジタル化や機械化により働き方改革を実現し、物流のあり方そのものを変革させるという取り組みです。2021年6月に閣議決定された「総合物流施策大綱(2021年度~2025年度)」に沿って、国が推進しています。物流DXを成功に導くためには、マテハン機器の活用が重要です。物流DXの最新の動向を紹介します。

※参考:国土交通省.「物流DXの推進に関する取組み」

物流ロボットによる庫内作業の自動化

マテハン機器は、物流業務の効率化や省人化に欠かせない機械です。これまで人が担っていた倉庫内作業の多くは、物流ロボットにより自動化が進んでいます。フォークリフトやパレットなど、古くから使われている機器の他、例えば仕分けを行うソーターロボット、荷物を運ぶAI搭載AMR、ピッキングを行うGTPロボットなどです。

これらのロボットの活用により、単純ながらスタッフ​にとって​の負担が大きかった肉体労働を、ロボットが担えるようになります。人が行うよりも工数や単純なミスを削減でき、効率化や省人化に役立ちます。

IoT技術を使った物流のデジタル化など

IoTとは「Internet of Things」の略称で、センサーとの通信によりモノをインターネットに接続する技術のことです。IoT技術により商品などに個別の識別タグを付ければ、システム上で保管場所・配送先・在庫数などを一元管理できるようになります。

またこれまでは難しかった、商品の製造から販売までの状態の追跡も可能です。作業データを蓄積することで業務を見える化でき、効率化や改善に役立ちます。

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